冷凍ブルーベリーでタルトは作れる?生との違いは?
冷凍ブルーベリーでもタルトは作れます。生との違いは水分の出方と色。扱い方のコツを整理します。
ふうちゃんお菓子屋さんのブルーベリータルトって、生のブルーベリーを使っているイメージだった。冷凍でもちゃんとタルトになるの?



なるよ。うちでも、取引のある果物店から生の状態でまとまった量を分けてもらって、店で冷凍して保存しているよ。



えっ、冷凍なんだ。解凍したらベチャッとなりそう……。



それは気になるよね。そのあたりを、順番に整理してみよう。
冷凍ブルーベリーでタルトは作れる?
作れます。冷凍すると、果実の中の水分が氷になって細胞が傷つくため、解凍後は柔らかくなり、果汁が流れ出しやすくなります。生のまま食べるなら欠点ですが、タルトは焼き込むお菓子です。流れ出た果汁は卵と生クリームの生地(アパレイユ)に移るので、焼き込む場合は欠点になりにくくなります。当店では、むしろ食べたときのタルト全体の一体感が増すと感じています。
生と冷凍、何が違う?
一般的には、水分の出方、食感、色、扱いやすさに違いが出ます。冷凍すると解凍後は柔らかくなって汁が出やすく、色も生地に移りやすくなります。
当店は生のブルーベリーで焼き込んだことがないため、生との焼き上がりの比較はできません。冷凍のもので焼いた場合の実感としては、生地がやや紫がかり、焼き上がりが少し柔らかめになります。固まり方そのものは、それほど違いを感じません。
凍ったまま使う?解凍する?
レシピや焼き時間、用途によって変わります。凍ったまま使う場合もあれば、解凍して使う場合もあり、一つの正解があるわけではありません。
当店では、凍ったままのブルーベリーに砂糖をまぶし、解凍しながら漬け込みます。
水っぽくならない・色が移らないコツは?


当店で行っているのは、砂糖で漬け込む工程を挟むことです。目的は二つあります。一つは、余分な水分を引き出して味を凝縮させること。もう一つは、砂糖の保湿力によって、果肉が水分を失いきって抜け殻のようになるのを防ぐことです。
漬けて出てきた汁にはブルーベリーの香りが出ているので、その一部をアパレイユに加えています。タルトがより香り高くなります。
家庭で作るときの注意点は三つあります。
- 冷凍のしかた: ジッパー付きの袋に入れ、できるだけ平らにして空気を抜いて冷凍します。
- 型から外すとき: 水分が多く、焼き上がりが柔らかめになるため、慎重に扱ってください。底のないタルトリングを使うと外しやすくなります。
- ブルーベリーの量: 欲張って多く入れると、材料費がかさみます。量は加減してください。
冷凍ブルーベリータルトのレシピは?
作ること自体は難しくありません。流れは、凍ったままのブルーベリーに砂糖をまぶして水分を引き出し、空焼きした生地に敷き、漬け汁を少し加えたアパレイユを注いで焼き込む、というものです。分量は当店の配合になるため、ここでは考え方とコツの紹介にとどめます。
家で作るのが大変な方へ
当店のブルーベリータルト(tarte aux myrtilles)は、焼き上げたものを冷凍便で全国へお届けしています。冷凍食品ではなく、品質を保ち、配送中に崩れないよう冷凍してお送りしています。ここまでお話しした素材としての冷凍とは別の話です。
オンラインストアからもお求めいただけます。
- 🔬 まとめポイント
- 冷凍ブルーベリーでもタルトは作れます。冷凍で細胞が傷んで汁が出やすくなりますが、焼き込むタルトではその汁が生地に移るため欠点になりにくくなります。生との違い、凍ったまま使うか解凍するかの考え方、砂糖で漬け込む店の工夫、型から外す際の注意点を解説します。
