20年間変わらないプチ・ラパン。長岡京で手作りにこだわり続ける理由

2007年2月、長岡京市のロングヒル1階に小さなフランス菓子店が誕生しました。 「プチ・ラパン(小さなうさぎ)」という可愛らしい名前の店は、 開業から18年9ヶ月、もうすぐ20年を迎えようとしています。

あの日から変わらないこと。それは「すべて手作り」という、 時代に逆行するかのようなこだわりです。

なぜ仕入れ品を使わないのか。なぜ外注しないのか。 その答えは、創業時の想いにあります。

目次

プチ・ラパン創業時の想い

作りたいものを作りたい

私はフランスの文化に憧れて料理人として経歴をスタートしました。お刺身、おにぎり、お茶漬け。シンプルを好み引き算で作られる日本の料理文化や人の思考に対して、時間をかけ足し算を尽くして作られるフランスの食文化、その姿勢からくる美味しさを伝えたい。

ところが、パティシエになる人は「ケーキが好き」な人が多かったんです。でも私は、バームクーヘンもティラミスも作りたくはなかった。ドイツにもイタリアにも興味がなかったから。

フランスの味を届けたい

プチ・ラパンのケーキはとにかく甘い。それはフランス語で書かれたレシピを基本に、日本人向けにはアレンジしていないから。保存性や保水性、お砂糖には様々の役割があります。甘さを控えるということは、ケーキの人格(?)を否定するようなもの。ホンモノの味を届けるために曲げることのできない信念です。

そして、有名なお菓子だけでなく地方菓子や家庭のお菓子、フランス人有名シェフのレシピによるケーキなど、皆さんに知られていない現地の味をそのまま伝えることにこだわっています。(大阪の人が広島のお好み焼きをお好み焼きと呼ばれたくないように)

プチ・ラパンがなぜタルト専門店なのか、その理由については → 【こちらの記事】でも詳しく書いています。

仕入れ品や外注品を使わない理由

できるだけ手作りで

一番の理由は、先にも書いた「フランスの味」にこだわりたいからです。他の企業さんが作った菓子素材は日本人向けに作られています。それらを集めて作ったものでは絶対に「フランスの味」にはならない。

そして生地や、ベースのパーツにこそ作り手の思いが反映されると考えるからです。時間をかけて丁寧に作る素材、材料にこだわって作る素材は決して既製品にはないものなのです。

昨今、働き方改革で長時間の労働は倒すべきボスキャラと成り下がってしまいました。幸い、プチ・ラパンの商品は私一人で作っています。どれだけ時間をかけても誰にも責められない。私にとって仕事の時間は苦痛の時間では決してないのですから。

プチ・ラパン 手作り シュー生地 職人技術

既製品を使うこともある

絶対に既製品を使わないというわけではありません。日本でケーキを作っているとどうしても再現できないこともあるのです。

それは多くの場合フルーツの加工品。「プチ・ラパンはどうしてタルト専門店なのか?」でも書きましたが、やっぱりフルーツの美味しさの質が違う。だから、アプリコットのジャムやレモン、オレンジの皮の砂糖漬けなどはフランスで製造されたものを購入しています。

シュークリーム、タルト、全ての商品に込める想い

シュークリームへのこだわり

  • 長岡京・乙訓地域でシュークリームといえば「プチ・ラパン」と呼ばれたい
  • カスタードクリームにはバニラービーンズをたっぷり加える
  • シュー皮はそれだけ食べても美味しい
  • シュー皮をしっかりと焼き込む

「長岡京・乙訓地域で『シュークリームといえばプチ・ラパン』 と呼ばれるまでになった→【当店のシュークリーム】を、 ぜひ一度ご賞味ください。」

プチ・ラパン シュークリーム 長岡京 手作り

タルトへのこだわり

  • タルトの台にカットしたフルーツを載せただけという一時的なものではなく、焼き込む間にフルーツの甘味が生地に染み込むような焼き込んだタルトを中心にする。
  • タルトはフランスでは家庭の味。製菓学校でも最初に習うケーキ。プチ・ラパンのお客さんにももっと好きななってもらいたい。(日本ほどスポンジベースのお菓子は多くありません)
  • 生地に触れ、温度や硬さを確かめながら一つずつ丁寧に仕上げる。
  • フランスの伝統的なレシピ・製法を守りながらも更に美味しくなる手順や素材を探し求め続ける。
  • バースデーケーキやクリスマスケーキにも苺ショートばかりでなくタルトを食べてもらいたい。

→【バースデータルトのご予約】は、 お電話またはLINEで承っております。

プチ・ラパン タルト フランス菓子 こだわり

すべての商品への思い

  • シンプルなケーキだけに材料にこだわり、なるべく良質で美味しものを妥協せずに使う。
  • 少しでも良い材料を使うために、見た目だけで味わいに寄与しない不要なパーツをできるだけ排除する。
    • クラシックショコラなどにかけるホイップクリームは流れるくらいの状態のものが美味しい。テイクアウトでは再現できないので使わない・・・など
  • ケーキの味は材料、製法だけで決まるものではない。ショーケースで選ぶときのワクワク、私達店員との会話、お家でお供にする紅茶など、みなさんがプチ・ラパンのケーを口にするその時まで、そのケーキを美味しくするための努力を惜しまない。

プチ・ラパンの全商品ラインナップは →【商品一覧ページ】でご覧いただけます。

プチ・ラパン 長岡京市 フランス菓子専門店

最後に

開業から18年9ヶ月。変わらない味を守り続けることは、 決して易しいことではありませんでした。

でも、常連のお客様の「やっぱりプチ・ラパンが一番」という言葉、 初めてのお客様の驚きの表情、お子様の笑顔。 それらすべてが、私たちの誇りです。

20年目を目前に控えた今も、変わらぬ想いで、 今日もシュークリームを、タルトを、一つ一つ丁寧に作り続けています。

長岡京で、フランス菓子で、手作りで。 これからも、プチ・ラパンは変わりません。

プチ・ラパンの20年の歩みや、 私たちがフランス菓子にこだわる理由については →【プチ・ラパンについて】のページもご覧ください。

【ご来店お待ちしております】
営業時間:10:00~19:00(月曜定休)
京都府長岡京市開田3-3-10 ロングヒル1F
TEL: 075-951-0086

最新情報はLINE公式アカウントで▶https://lin.ee/qBCzTLQ
オンラインショップはこちら▶https://onlinestore.petitlapin-kyoto.jp

店舗での営業日や最新の商品情報は →【プチ・ラパンのトリセツ】で随時更新しています。

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