第2話のあらすじ
・・・・・・容疑者の一人に「TOMOチョコレート工房」を営む若名友子が浮上する。彼女は事件当日、山田を訪ねており、彼女の店で販売しているチョコレートドリンクと同じく、山田殺害に使用されたチョコレートドリンクには隠し味としてわさびが使われていた。
容疑を否認する友子。だが25年前、彼女の幼少期、母親が山田と付き合っていた事が判明。しかも友子曰く、山田に結婚詐欺で騙されたと言う。
今回のイベント詐欺と過去の確執、ますます容疑の目が友子に向けられる。・・・・・・
撮影企画書より抜粋
京都・長岡京のケーキ店『プチ・ラパン』にいらっしゃった役者さん
- 上川隆也さん(糸村聡)
- 栗山千明さん(神崎莉緒)
- 谷村美月さん(若名友子)
- 村田雄浩さん(山田一郎)
結構リアル?ちょっとフィクション!な裏話
知らない世界の仕事場を垣間見るというのはとても楽しいことで、世間の常識・非常識がそこでは全く通じなかったりします。今回の撮影現場もテレビでよく聞くような事だったり、へ~とおもうことだったり。。。
私たちの料理やお菓子の世界もかなり変態的で非常識な世界だったりするものですが。。。
監督さんて恐いの?
おそらく怖いんだと思われます。だってみんなが顔色をうかがっているから。当日、黒板を忘れてきたみたいでスタッフさんたち青ざめていました。いろんなお店に借りにいかはったけど、いまいちイメージと違ったみたいで。結局どんなの使ってたのかな?
東映さんは映画並みにドラマをとるそうでスタッフがたくさん。若いスタッフは名前を覚えてもらっていないのでしょう。。。「少年」と呼ばれていました。
照明さんてすげぇ!!
東映さんはその名の通り、テレビドラマを撮るときも映画並みだそうです。見てください、このスタッフの数!
その中でも常にてきぱきと動いていたのが「照明さん」若いお兄さん方が『フットサルの帰りですか?』のようないで立ち。まるでスポーツをやっているかのよう。
朝から夜のシーンを撮影したり、ショーウィンドウに写り込んだ要らないものを消すためだったり、大きな機械を担いで走り回っている姿はカッコイイ!!
絶妙でリアルな数字と非現実的な伝票
最初は夜のシーンから。この1カットだけだからでしょう、役者さんも一人だけですし。
で、何がとられたかというと帳簿なんですね。ケーキ屋であるプチ・ラパンの伝票を参考に撮影用の帳票類が用意されていました。
「!!!」
放送でははっきり映ってませんでしたけど、TOMOチョコレート工房さん経営があまりうまくいっていないようで赤字になっています。また数万円マイナスという絶妙な赤字ライン。あきらめて辞めてしまうほどでもないけど、ほっとけばつぶれてしまう。店長、心中お察しいたします。
ところが実際の帳簿で『現金勘定』がマイナスなんてありえません。マイナスだと業者さんに支払いが滞ってしまいますので次から納品してもらえなくなります。そんな時は自分の財布からお店のお財布にお金を入れて(事業主借)支払いを済ませるのでマイナスは出てこないんですね。(マイナスが出てくるとしたら決算の時です)
美術さんのテンションが上がったマーブル台
チョコレート屋さんの調理場に必要不可欠なものがマーブル台。大理石です。放送でもチョコレートをテンパリングする場面がありました。
ところがケーキ屋さんにはないところが多いらしく、プチ・ラパンで見つけた美術さんは大喜び。
プチ・ラパンには180㎝×90㎝、厚み3㎝のマーブル台があります。プチ・ラパンはケーキ屋さんですが【タルト専門店】ですのでバターたっぷりの生地を延ばすため冷たい大理石の作業台が不可欠なのです。
ところで、画像のチョコレートは朝から持ってこられました。ケーキ屋さんのプチ・ラパンにはチョコレートはありませんので。。。きっとこのチョコレートの数々ギャラがすごいんだろうなぁ。
役者さんて、みんな一緒に来るんじゃないんだ!
朝一からいらっしゃたのはTOMOチョコレート工房のオーナーシェフである谷村美月さん。あの調理場のシーンやエンディングの開店風景などをから。
その間ロングヒル螺旋階段周りのベンチに座って待っているエキストラさん・・・がいつの間にか村田雄浩さんに変わってる!実は前日にすでに殺害シーンを撮影してからのロングヒル入りだったそうです。
そうこうしている間に栗山千明さん、上川隆也さんが出演カット数に応じて順々にやって来はります。
上川さんがいらっしゃるころにはロングヒルの周りのお店のオープン時間に。そしてロングヒル前には人だかりが。なので私、プチ・ラパンのシェフTOMOはロングヒル前で交通整理&お店案内をしていました。・・・・・・あれ、上川さんの顔ナマで全く見てなかったぞ!?
あれ、プチ・ラパンのお母さんはどこ行った??
現地調達のエキストラ!!
常連さんぽく映っていたスース姿のお姉さま方、あれはロングヒルの真ん前の朝日生命の方々です。大人の事情で「朝日生命」が映ると困るので架空の銀行のポスターを張らせてもらうお願いをしたところ「出してくれるならいいですよ」という事で急遽出演が決まったそうです。
皆さん見ていただけましたか!?エンディング、ピンクのシャツに全く化粧っ気のないおばちゃんがTOMOチョコレート工房のオープンチラシを受け取っていたのを。皆さんおなじみのプチ・ラパンのお母さんですよ!
どうも、その日に集まったエキストラさんがオジサマばっかりだったので女性の方いらっしゃいませんか?という事での現地採用だったようです。当日ドラマを彩ったお花を持ってきたお花屋さんも出演されていました。
お花って今日限りなの!!
これらのお花はこの日の撮影のために用意されたもの。撮影が終わればお役御免だそうです。という事でいただきました。今もお店の前を飾ってくれています。
実はこのお花を用意されているのは長岡京市のお花屋さん『フローリスト花珠』さんなんですって。お付き合いも長くて、いろいろな撮影に参加されているそうです。
開店シーンで使われていたお花『祝開店・TOMOチョコレート工房さん江』が螺旋階段付近に置かれたままになっていたので、通るお客さんが「新しいお店ができるんだって!!」となっていたので、慌ててプチ・ラパンの上にオープンしたばかりの『京都レトロモダン』の事務所ANTENAさんにケーキ店プチ・ラパンからの開店祝いという事で受け取ってもらいました。
ドラマ撮影に触発されて
期間限定販売
TOMOchefチョコレートドリンク
わさび入りの冷たいチョコレートドリンクです。これは京都・長岡京のケーキ店プチ・ラパンのオリジナルであって劇中に使用されていたものとは異なります。だってドラマで使用されていたのは◯◯◯◯ですので。。。
プチ・ラパンのチョコレートドリンクはフランス・ヴァローナ社の最高級チョコ、ワサビ、コーヒーからなるスッキリするけれどコクのある暑い夏にふさわしい逸品です。
チョコレートケーキ
このチョコレートケーキは実は『まちの洋食屋AKIRA』さんでデザートとしてお出しいただいているものなんです。
今回の撮影日の数日前に誕生日を迎えられた、TOMOチョコレート工房の一日オーナーシェフさんにいつもここで営業しているケーキ店プチ・ラパンからこのケーキをプレゼントしました。
濃厚だけどとろけるような食感のとっても美味しいケーキですので、皆さんにもぜひお試しいただきたいです。
大切にしなければいけないもの
一つの作品にはたくさんの人の手とたくさんの時間が詰め込まれています。
その中のほとんどが表に現れることがありませんが、何一つ欠けてもその作品が完成することはないのでしょう。
写真は今回の撮影において打ち合わせの最初から、京都・長岡京のケーキ店プチ・ラパンが元通り営業できるようになる最後までお付き合いしていただいたスタッフさんです。
彼らの存在が良い作品を生み出す原動力であり、その大切さを認識させてもらえた日々でした。
コメント
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