どうして京都・長岡京にタルト専門店なのか?
プチ・ラパンをオープンする前、ほんの少しだけパリを旅しました。でも、ケーキ屋さんで買い求めたケーキはどれも日本で手に入るようなものばかりでした。超有名なシェフの名を冠したお店でさえ。
違ったもの、私たちの日々の生活の中になかったものは、上質なお菓子に囲まれた日常。それに出会ったのはガイドブックには載っていない、パリっ子たちが普段遣いするパン屋さんでした。
そのお菓子の名は『りんごのタルト』
あなたの欲求は、そのコンビニのお菓子で満たされていますか?
あなたがケーキ屋さんに向かうのは記念日だけですか?
プチ・ラパンは私が生まれ育った街の皆さんに、タルト専門店として上質な日常を提供します。
焼き込みタルトの魅力
プチ・ラパンはフルーツ屋さんではないので
初めてのお客様がプチ・ラパンにいらっしゃるととてもがっかりされることがあります。京都で一番有名な『タルト専門店』は希少で高価なフレッシュフルーツがふんだんに乗っているのに、プチ・ラパンのタルトたちはそうではないからです。
私は、おいしいフルーツを作るのは農家さん仕事だし、目利きをしてよい状態のフルーツを探し出すのは果物屋さんの仕事だと思っています。そしてそれらは『ケーキ』にするよりも生食するのが一番だし、私たちが使用するには高価すぎます。1カット500円以上もする商品でショーケースを埋め尽くしたくはないので。
また、菓子屋の最大の仕事は素材の旨味を引き出す最大限の糖分量と火入れ時間の見極めだと考えているため、焼き込んだタルトが中心のラインナップとなっています。
焼き込むからこそ引き出せるフルーツの美味しさ
例えば、プチ・ラパンの商品の中に生の洋梨を焼き上げたタルトとコンポートにした洋梨を焼き上げたタルトがあります。
前者は焼いている間に洋梨の切り口から果汁があふれアーモンドクリームにしみこんでいきます。そして焼きあがった時にはタルト全体が洋梨の香りに包まれます。
一方コンポートと焼き上げるとその糖度のために洋梨は果汁をその内部に保ち続けます。すなわち、タルトを口にほおばって洋梨にかみついたときにはじめてお口の中で果汁があふれてくるのです。
このように火入れの魅力は作り手と食べてのイメージにダイレクトに語りかけてくるのです。
タルト専門店『プチ・ラパン』のタルト・バリエーション
毎日専門店品質の6~8種類のタルトを提供しています。時折、『期間限定』『季節限定』のものも並びます。『新商品』の札がたっていたら間違いなくそれは買いです。二度とお目にかかれないかもしれないので・・・
通常販売商品
定番商品として季節を問わず年中販売している商品です。この中から5~7種類が並びます。ショーケースサイズよりも品数が多いので毎日あるわけではありませんので、お気に入りがどうしても欲しい時はご予約ください。
『フロマージュ(チーズ)』『アマンド(アーモンド)』『スリーズ(チェリー)』『ミルティーユ(ブルーベリー)』『グロゼイユ(赤スグリ)』『バナーヌ(バナナ)』『アプリコ(杏)』『ポワール(洋梨)』『ショコラ(チョコレート)』
期間限定商品
季節性があるわけではありませんが、仕入れの状況、シェフの気分によって不定期にお出ししています。次にいつ作るかわかりませんので見つけたらぜひお買い求めください。
『リュバーブ・アルザシエンヌ』『ミラベル・アルザシエンヌ』『ショコラ&ヌテラ』『リコッタ&フランボワ―ズ』『キャロット・フロマージュ』『バナーヌ・ノワゼット』『オランジュ(オレンジ)』『トゥルトー・ポワットヴァン』など
タルト・タタン ポム・クラシック
季節限定商品
旬のフルーツを使ったタルトです。シーズンがありますので、今季を逃すと次は一年後の販売となります。
『洋梨のクラフティ』『ポムクラシック(リンゴ)』『長岡京産レモンのタルト』『タルト・タタン』『季節のタルトレット(苺、パイナップル、チェリー、イチジク、レモンなど)』など